【プロが教える】電動自転車の寿命が縮む!? 絶対にやってはいけないNGな乗り方と長持ちさせる3つのコツ

修理・メンテナンス

高価な電動自転車、せっかくなら1日でも長く、そして快適に乗り続けたいですよね。

実は、電動自転車の寿命は「普段の乗り方」や「ちょっとしたお手入れ」によって大きく変わります。 特に、無意識にやってしまいがちな「ある乗り方」を続けていると、バッテリーの消耗が早まるだけでなく、数万円単位の高額な修理が必要になってしまうことも……!

今回は、日々たくさんの自転車を修理しているプロの目線から、電動自転車の寿命をグッと延ばすための「3つの重要なポイント」をお伝えします。 今日からすぐに実践できるひと手間で、自転車を長持ちさせましょう!

コツ①:アシストモードを賢く使い分ける!

ポイントの1つ目は、手元スイッチの「アシストモードの選び方」です。

「常に一番強いモード」は寿命を縮める原因に

特に坂の多い地域では、最初から最後までずっと一番強いアシスト(強モードやパワーモードなど)で走り続けている方が非常に多いです。

また、学生さんや、もともと脚力のある男性、そして前後に子供や重い荷物をたくさん載せる人ほど、グングン進む気持ちよさから「常に一番強いモード」にしがちなので注意が必要です!

確かに強いモードは楽なのですが、その分バッテリーの消費が激しくなります。さらに恐ろしいのが、チェーンやギアなどの「駆動系パーツ」に極めて大きな負荷(ダメージ)がかかり続けるという点です。

高額な修理代を防ぐための対策

常に一番強いモードで使い続けると、バッテリーの寿命が短くなるだけでなく、最悪の場合は駆動系のパーツ交換が必要になります。

  • バッテリー交換: 4万円前後
  • 駆動系の部品交換: 2万円前後

このような高額な出費を防ぐためにも、平坦な道では「標準(オート)モード」や「弱(エコ)モード」を使い、急な坂道など、どうしても強いアシストが必要なときにだけ「強(パワー)モード」に切り替えるように意識してみてください。

コツ②:変速ギアをこまめに切り替える!

ポイントの2つ目は、「変速ギア(ペダルの重さの切り替え)」の正しい使い方です。 ほとんどの電動自転車には、手元に3段〜5段、スポーツタイプなら7段〜8段の変速ギアが付いています。

「重いギアのまま発進」は絶対にNG!

普通の自転車であれば、ペダルが重くて発進できないため、自然と「軽いギア」からスタートしますよね。 しかし、電動自転車の場合はモーターの力(アシスト)があるため、一番重いギアに入れたままでも、ある程度スッと発進できてしまいます。

実は、これが大きな落とし穴です! 一番重いギアのまま無理やり発進すると、コツ①の「常に強いモード」と同じように、モーターやチェーン(駆動系)に尋常ではない負荷がかかり、部品の寿命を一気に縮めてしまいます。

軽いギアからスタートするメリット

電動自転車の仕組み上、「軽いギアからスタートした方が、モーターのアシスト力が強く(効率よく)働く」ように設計されています。

つまり、重いギアから無理やりスタートするよりも、軽いギアからスタートした方が、機械への負担が少ない上に、ずっとスムーズで快適に発進できるのです。

コツ③:3〜6ヶ月に一度の「注油」でサビと固着を防ぐ!

乗り方だけでなく、定期的なメンテナンスも寿命を大きく左右します。特に重要なのが「注油(オイル差し)」です。

海が近い地域は「チェーンの固着」に要注意!

海が近い地域にお住まいの場合、潮風の影響で自転車が非常にサビやすくなります。たとえ毎日しっかり乗っていたとしても、ある日突然チェーンがサビでガチガチに固着して、ペダルが回らなくなってしまうことがあるほどです。

これを防ぐためにも、3〜6ヶ月に一度は「チェーン周り」「カギ(リング錠)」「スタンドの可動部」に注油をしてあげましょう。これだけで、長く快適に使い続けることができます。

クレ556は不向き!? 必ず「自転車専用オイル」を

注油と聞いて、ご家庭にある有名な潤滑スプレー「KURE 5-56(クレ556)」を使おうとする方が多いですが、実はチェーンへの使用は不向きです。サラサラしすぎていて、元々チェーンに付いている必要な油分まで洗い流してしまい、逆にサビや異音の原因になってしまいます。

オイルを選ぶ際は、必ず「自転車専用のオイル(チェーンルブ)」を選んでください。(※KUREからも自転車専用のルブが発売されています!)

一般の方には手軽な「スプレータイプ」がおすすめ

自転車用オイルには、大きく分けて「リキッド(液体)タイプ」と「スプレータイプ」があります。

一滴ずつ注ぐリキッドタイプは、無駄なくしっかり浸透して飛び散らないのがメリットですが、一般の方には少し手間がかかりすぎてしまいます。周りに少し飛び散りやすいというデメリットはありますが、シューッと吹きかけるだけで手軽にメンテナンスできる「スプレータイプ」で十分です。飛び散ったオイルは、最後にサッとウエス(いらない布)で拭き取れば問題ありません。

まとめ

電動自転車の寿命を延ばし、長く快適に愛用するためにも、以下の3つを心がけてみてください。

  • 基本は「真ん中(標準)のモード」を使い、坂道だけ強くする。
  • 発進時は「軽いギア」を使い、スピードに乗ったら適宜ギアを切り替える。
  • 3〜6ヶ月に一度、「自転車専用のスプレーオイル」でチェーンやカギに注油する。

どれも簡単なことですが、「強モード×重いギア」のまま乗り続けたり、油切れを放置したりすると、自転車の寿命を一気に縮めてしまいます。 ほんの少しの「ひと手間」が最高のメンテナンスになりますので、今日自転車に乗る時からぜひ実践してみてくださいね!

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